英検3級から入ってくるライティング問題。
小学生のお子さんの場合には、はじめての英作文の試験でドキドキかもしれませんね。
そして親からすると、自分の子供が受ける初めての英作文のテスト。

子供の英検3級、子供でもできる効果的なライティング対策はないかな?
と思われることでしょう。
みなさん、こんにちは!
小学生の我が子を2年間で英検3級→準1級まで一発合格に導いた、子どもの英検受験応援ママのれるねです。
この記事では
- 小学生の英検3級ライティング対策方法
- 子供が英検3級ライティングを書く際に役立つコツ
- 小学生の英検3級ライティングで注意するポイント
について知りたい方に役立つ内容となっています。
2024年に新設されたメール問題についても詳しく解説しています。
ライティングはちゃんと対策していけば点数がとりやすいセクションです。
逆を言うと、対策なしだと点数がとりにくいということです。
ライティングを味方につけて、英検3級合格を勝ち取りましょう!
英検3級ライティングの基本情報


まずは英検3級ライティングの概要についてです。
従来の意見論述の英作文問題に、Eメール問題が追加されました。
どんな内容か、評価ポイントも含め詳しく見ていきましょう!
英検3級ライティング:意見論述問題の概要
意見論述問題は問題に書いてある簡単な質問に答えます。
自分の考えとその理由を2つ書く必要があります。
書く内容:質問に対する自分なりの考えと理由2つ
語数:25〜35語
評価ポイントは
- 内容:質問にちゃんと答えているか、理由が2つ書いてあるか
- 構成:論理的な流れになっているか
- 語彙:適切な単語が使えているか
- 文法:文法のミスがないか
の四点です。
「構成」が難しく感じるかもしれませんが、定型文のテンプレートを覚えて使うだけなので小学生でも十分対応できます。
英検3級ライティング:Eメール問題の概要
Eメール問題では、外国人の友達から自分宛にきたメールの質問に答えます。
質問:2つ(質問部分には下線が引かれています)
語数:15〜25語
最初の挨拶と締めの言葉は書いてあるので、答えの部分だけ英作文して書けばOKです。
評価ポイントは
- 内容:相手からの2つの質問にちゃんと答えているか
- 語彙:適切な単語が使えているか
- 文法:文法のミスがないか
の三点です。
問題文からうまく語を抜き出せば、自分で英作文する語数はそれほど多くなりません。
コツをつかめば、子供でも大丈夫です。
英検3級ライティングのコツ


小学生の英検3級のライティングでは、できるだけテンプレートや問題文を活用して、自分で英作文する語数を減らすのがポイントです。
特に意見論述問題はこれだけで確実にかなりの語数が稼げます。
加えて、スペルミスや文法的な間違いを避けることもできるので、とてもおすすめです。
意見論述問題はテンプレートをフル活用
意見論述問題は次の定型文を使って答えましょう:
1文目:I 〜〜〜.(自分の考え。質問文の使える部分はそのまま使う)
2文目:I have two reasons.
3文目:First, 〜〜〜.(理由1)
4文目:Second, 〜〜〜.(理由2)
これで基本の構成はOKです。
他にもテンプレートはいろいろありますが、理由1、理由2に対応したこの形がシンプルで小学生向きです。
この先の級でも基本になる型なので、使えるようにしておくと後々も便利です。
このテンプレートだと7語はすでに確定しているで、最低語数の25語に向けて、残り18語書けば大丈夫です。
語数がかなり不足しそうなら、理由1か理由2のどちらかに簡単な補足文(説明や感想など)を追加しましょう。
具体的にみていきます。
問題例
What country would you like to visit?
(あなたはどの国に行ってみたいですか?)
答えの例
I would like to visit Italy someday.
I have two reasons.
First, I can see my friends there.
Second, I like Italian food. It is very tasty.
(私はいつかイタリアに行きたいです。理由は二つあります。一つ目(の理由)は、そこでは友達に会うことができます。二つ目(の理由)は、私はイタリア料理が好きです。それはとても美味しいです。)
これで27語になります。
黄色の下線部がテンプレートの部分です。
水色の下線部は問題の質問文から抜き出したところです。
これだけでは字数が足りなかったので、理由2に補足文”It is very tasty.”(感想)を追加。
全体的に短く簡単な文を心がけると間違いにくくなります。
Eメール問題は質問文からできるだけ語を抜き出して
ではEメール問題についてはどうでしょうか。
こちらの問題については、意見論述問題のようにいつでも使える定型文はありません。
でも質問文をうまく利用することで、やはり同様にかなりの字数を稼ぐことができます。
まず最初にやることは
- 質問内容を特定 (5W1Hがある場合にはそれに着目)
- 時制を把握
の2点です。
5W1Hとはwhat, when, where, which, who, howの疑問詞のことです。
これを確認することで、質問内容がはっきりします。
加えて、この質問が過去、現在、未来どの時に関することなのかを質問文でチェックします。
具体的にみていきましょう。
Eメール問題例
Hi,
Thank you for your email.
Your brother says that you visited a party last Sunday. I want to know more about it. Where was the party held? And how did you go there?
Daniel
(こんにちは、メールありがとう。あなたのお兄さんに聞いたんだけど、あなたはこの前の日曜日にパーティに行ったそうですね。それについてもっと知りたいです。そのパーティはどこで開催されましたか?そしてあなたはどうやってそこまで行きましたか?ダニエル)
まず最初に質問内容と時制を確認します。
質問部分はこのように問題文にアンダーラインが引いてあるので、すぐにわかると思います。
今回はwhere(どこ)とhow(どうやって)の質問に答える問題です。
この前の日曜日のパーティ(a party last Sunday)について聞いているし、質問も過去形(was, did)なので過去形で答えます。
Eメール問題への解答のコツは、
- 問題の質問文から使えるところは抜き出して使う
- 解答文では主語・動詞の時制に注意する
- 字数稼ぎのためにちょっとした感想や印象を書く
ことです。
具体的にみていきましょう。
答えの例
Hi,
Thank you for your e-mail.
ーーーーー
The party was held at school.
And I went there by train with my friends.
The party was great.
(パーティは学校で開催されました。私は友達とバスで行きました。パーティは楽しかったです。)
ーーーーーー
Best wishes,
真ん中の点線内の部分が英作文をした箇所です。
これで19語。最低ラインの15語は超えました。
どこ→学校、どうやって→電車でと答えていますね。
水色の下線部は少し変更して問題の質問文から抜き出しました。
抜き出しだけで8語になったので、残り7語書けばとりあえず語数はクリア。
抜き出す際には、1文目は動詞の語順を変えました。
2文目はDanielは”you”(あなた)を主語にして質問していますが、解答文では私が答えるので”I”(私)に変更、動詞”did…go”を文に合わせて過去形”went”にしました。
このあたりの書き換えは機械的な作業になるので、苦手なお子さんは練習しておきましょう。
そして3文目に簡単な感想を追加してみました。
この問題も、意見論述問題同様、全体的にシンプルな文を心がけると間違いにくくなります。
英検3級で語数を稼ぐテクニック



どうしても語数が足りない!
そんな時にはどうしたら良いでしょうか。
語数を増やす簡単テクニックをいくつか紹介します。
- 時間を入れる(always, in the future, someday, last year, every Sunday, during the holidaysなど
- 場所を入れる( there, at home, at schoolなど)
- 人を入れる( with my mother, with my friendsなど)
- don’t, doesn’tなどの短縮型→do not, does notなどを使う
- very, really, so much, very muchを入れる
- many→a lot ofを使う
- 印象・感想の簡単なテンプレートを覚えておく。おすすめは「楽しかった、楽しい、楽しみ」(It was great, I enjoy~, It will be fun, I am looking forward to など)
先ほどの意見論述問題の答えを見てみると、
I would like to visit Italy someday.(テンプレート+そのまま抜き出し+someday追加)
I have two reasons.(テンプレート)
First, I can see my friends there.(テンプレート+there追加)
Second, I like Italian foods. They are very tasty. (テンプレート+very追加)
ちなみに、黄色の下線がテンプレート、青色が抜き出し、緑がテクニックで増やした単語です。
someday, there, veryで3語稼いで、課題の25語を余裕で超えることができました!
veryはチョイ足しに便利です。
追加が簡単なので、子供にも使いやすいと思います。
メール問題例は
The party was held at school.(抜き出し)
And I went there by train with my friends. (抜き出し+with my friends)
The party was great.(「楽しかった」系の感想を追加)
となります。
こうしてみると、意外と英作文の部分は少ないですよね!
最後の感想はなくてもちょうど15語で語数はクリアしていましたが、一例として入れてみました。
小学生の英検3級ライティングの注意点


小学生のライティングには、子供特有の注意点があります。
特に文字の癖は一度ついてしまうと抜けにくいので、最初から気をつけておくのがおすすめ。
見直しする際のポイントも解説していきます。
手書きアルファベットで気を付けるポイント
英検3級ではライティングの手書き解答も機械で読み取り採点されます。
ここで注意したいのは、読み取りでも判別できるようにキレイに書くこと。
特に子供の場合に気を付けるポイントは
- 単語と単語の間にスペースを入れる(2語が1語と判別されないように)
- 大文字と小文字をはっきりわかるように書く
- nとh(左の縦線の長さ)
- aとu(aの上を閉じないとuのようになる)
- vとu(vは下を尖らせる)
- gとq(qはまっすぐ下に)
です。
子供によって癖があるので、ここに挙げたポイント以外にもたくさんあると思います。
親の方でチェックして、気がついたら指摘してあげてください。
英単語が分からない時
例えば「猫について書きたいけど、猫の英単語が出てこない!」ということはよくあります。
ここで小学生によくあるのが、「neko」とそのままアルファベットで書いてしまうパターン。
これは減点になるのでやめましょう。
単語がわからない場合にはその言葉を使うのは諦めて、別の知っている単語(例えば犬→dog)で代用するように教えてあげてください。
英検3級ライティング見直しポイント
先ほどの手書きでのポイントに加えて注意したいのは
- 動詞の時制
- 主語・動詞の一致
- ピリオド、カンマ
- 単語スペル
です。
これらの事柄については見直す癖を3級からしっかりつけておきたいです。
時制は特にメール問題で大切なポイントになります。質問文をよく読んで、間違えないようにしましょう。
主語と動詞の一致もうっかりしやすいポイントです。三単現の”s”の見落としはよくあるので気をつけましょう。
ピリオドやカンマも、特に子供の場合は抜けがちなので見直しは必須です。
長めの単語のスペルも最後にチェックを忘れずに。
英検ライティングの添削はUGUIS.AIにお任せ


自宅では採点・添削が難しかった英検ライティングですが、2024年にUGUIS.AIという英語学習サービスの提供が始まりました。
UGUIS.AIはAIを使って英検類似問題を生成し、作成した英作文を採点・添削してくれます。
オンラインで使えるので、とても便利!
手書き解答もスマホのカメラで読み込みデータ化してくれます。
ここで読み込めない文字は、本番の試験でも機械がうまく読み取ってくれない可能性があるので、そのチェックにもなりますね。
UGUIS.AIについてはコチラで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


まとめ:小学生の英検3級ライティングは定型文と抜き出しで字数を稼ごう
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
テンプレートや問題文を活用することで、英検3級ライティングの英作文はずいぶん楽になります。
また字数を増やすテクニックを駆使すれば、「あと1語」に悩まされていた語数不足も簡単に解消できます。
「英検3級のライティング、うちの子もいけそう!」
と感じていただけたらなら幸いです。
小学生ならではの注意点にも気をつけて、ライティングで英検3級合格を引き寄せてください。
英検の勉強法や英検スピーキングの練習法についても記事を書いています。
参考までにご覧いただけたら嬉しいです。



