みなさん、こんにちは!
小学生の子どもを2年間で英検3級→準1級まで一発合格に導いた、子どもの英検受験応援ママのれるねです。
小学生の英検対策って難しいですよね。
せっかく子どもに教材を買ってきても、三日坊主で終わってしまったり。
やってくれた場合でも、採点や解説は親任せ。
親の方が変に力みすぎて空回りしてしまったり。
なんとかならないかな〜と、私もいろいろ試してきました。
その中で最も効果が高くて、最も親に負担がかからなかった英語の勉強法を今日はみなさんにご紹介します。
その名も
シャドーイング!
シャドーイング、最近少しづつ話題になってきているのでご存じの方もいらっしゃるかと思います。
この記事ではシャドーイングってなに?から始まり、具体的なやり方やおすすめの教材など解説していきます。
我が子が実際にシャドーイング学習をした体験談も書いていきますね。
- 子どもに効果的な英検対策方法が知りたい人
- シャドーイングを使った子どもの英検対策方法が知りたい人
に役立つ情報をたくさんお届けします!
小学生におすすめ!シャドーイングで効果的な英語学習
シャドーイングは英語の学習にとても効果があると言われています。
とはいえ、実際にやったことがある人はそれほど多くないのではないでしょうか。
シャドーイングは実は小学生に最適な英語学習法です。
詳しく見ていきましょう!
シャドーイングとは?
シャドーイングは英語の音声を聞きながらその内容をすぐに声に出してマネする英語学習法です。
お手本になる本文の音声を聞きながら、少しだけ遅れて影(Shadow シャドー)の様に追いかけて声を出すのでシャドーイング(Shadowing)と言われています。
この方法が効果があるのは、聞いた情報(リスニング)をすぐに声に出す(スピーキング)ことで、英語の複数の技能を同時に鍛えることができるからです。
元々は同時通訳の人の訓練法でしたが、とても効果があるということで、今では一般の英語学習者にも広まりつつあります。
シャドーイングの効果
先ほど、「聞いた情報(リスニング)をすぐに声に出す(スピーキング)」と書きましたが、シャドーイングで鍛えることができるのはそれだけではありません。
- リスニング
- スピーキング
に付随して、たとえば
- 発音・アクセント・イントネーション
も良くなります。
耳で聞いたネイティブの音声を即座にマネすることで、英語の音の流れや発音、イントネーションに慣れることができるというわけです。
また意外かもしれませんが、
- リーディング
- 語彙
- 文法
- 速読力
についても鍛えることができます。
音声を繰り返し聞くので、自然に単語や文法を記憶する助けにもなります。
また、音声のスクリプト(テキスト)を読む過程では、テキストをブロックごとに読む習慣が身につくので、速読力も養うことができます。
そして語彙力や文法力がアップすると英語表現が出てくるスピードも早くなるので、結果的に
- ライティング
も上達していきます。
つまり、英検でいうところの4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)すべてにシャドーイングは効果を発揮するのです!
しかしただ単に英語を後追いして発音だけでは十分な効果は得られません。
適切な手順やシャドーイングに合った教材が必要です。
詳しくみていきましょう。
シャドーイングが小学生の英語学習に最適な理由
子どもが勉強に向かえる環境を整えるのって大変ですよね。
座って、テキストを広げて、問題集を解く…。
考えただけで、すでに難しい気がします。
さらに膨大な数の単語を書いて覚えて細かい文法を理解させて…なんてほとんどの場合、気が遠くなるような話です。
しかしよく考えてみると、私たちは日本語の文法なんて理解しなくても日本語を話すことができますし、読むことも書くこともできます。

日本語の文法って難しいですよね。国語で勉強してビックリしました!
つまり語彙や文法はわざわざ勉強しなくても、本来は生活の中で自然と身に付くようなものなのです。
でも日本で暮らしていると、生活の中に英語の環境はほとんどありません。
英語を聞く(インプット)することも話す(アウトプット)することもできないのです。
シャドーイングによる英語の学習法は、ある意味で英語的な環境を意図的に作り出しているのだとも言えるかもしれません。
なので、シャドーイングの勉強はわざわざ机に向かってやらなくても大丈夫。
頭ではなく英語を身体で習得する勉強法です。
ベッドでゴロゴロしながら、ソファでくつろぎながら、まずは1日10分で良いので子どもがシャドーイングできるようにサポートしてあげてください。
シャドーイングのやり方
ではシャドーイングの具体的なやり方についてみていきましょう。
まずシャドーイングに必要な教材は
- 英語の音声教材
- 音声のテキスト
です。
基本的にはこれだけでOK。
そして気になるシャドーイングの手順は、
- 英語音声をそのまま聞く
- テキストを見ながら英語音声を聞く
- テキストを見ながら英語音声のシャドーイングをする
- テキスト無しで英語音声のシャドーイングをする
です。
かなりシンプルです!
シャドーイングを行うには、まず適切な音声教材を選びましょう。
聞いてある程度理解できるものが良いので、テキストを読んでみて「ちょっと簡単かな」と思えるくらいのものがちょうど良いです。
練習の最後にもう一度音声教材を聞き返すと、とてもよく聞き取れるようになっていることに驚くと思います。
声に出すので子どもは初めは少し恥ずかしがるかもしれませんが、何度かやっているとすぐに慣れます。
英語の学習にとても効果がある方法ですので、お子さんが思い切って一歩を踏み出せるように後押ししてあげてください。
小学生におすすめ!シャドーイングで英検対策
先ほどやり方は紹介しましたが、でも具体的にどんな教材を選べばよいのか気になりますよね。
大丈夫です、小学生でも簡単に使える良い教材があります!
我が家で実際に使った教材を二つ紹介したいと思います。
一つ目が
旺文社「英検のプロと一緒!つきっきり英検」シリーズ
こちらは英検に特化したシャドーイング用の教材です。
もう一つが
Z会「速読英単語」シリーズ
こちらは主に大学受験用の教材ですが、シャドーイング教材として使えるのに加えて、英検2級・準1級で語彙を補うのにも役立ちます。
詳しく解説していきますね。
旺文社「英検のプロと一緒!つきっきり英検」シリーズとは?
英検教材に定評のある旺文社の「英検のプロと一緒!つきっきり英検」シリーズは、バイリンガル講師NOBU先生こと山田暢彦先生による英検用シャドーイング教材です。
現時点では新設された英検準2級プラスを除く英検4級〜準1級までの各級に対応しています。
英検4級〜2級は1日10分、準1級は1日15分でシャドーイング学習ができるように構成されている画期的な英検対策本です。
英検用のシャドーイング教材は、おそらくコチラだけだと思います。
この教材のすごいところは、音声を掛け流しておけば、先ほど説明したシャドーイングの手順が自動的にできるようになっている点です。
NOBU先生の音声が自然な形でやるべきことをナビゲートしてくれるので、子どもはそれに従ってシャドーイングするだけでOK。
また、文法や単語についても解説が入るので、子どもはNOBU先生の言うことを聞いてその通りにすれば一通りの勉強が終わる仕組みになっています。
ところどころに英検の筆記問題演習が入っていたり、二次試験の面接についても解説があったりして、英検の試験全体に役立つ対策本だといえます。
旺文社「つきっきり英検」の使い方
「つきっきり英検」の使い方は、以下のとおりです。
- 英文モデル音声を再生
- つきっきり英文解説
- 文法と表現確認
- 単語・表現チェック
- 英文を見ながらリピート
- 英文を見ないでリピート
- 仕上げのシャドーイング
- 最初のモデル音声を再生(NOBU先生推奨)
詳しくみていきましょう。
まず①で英文のモデル音声が流れます。
②のつきっきり英文解説では、NOBU先生が一文ずつ丁寧に解説をしてくれます。
その後③NOBU先生による文法や大切な表現についての解説が流れます。
④単語・表現チェックから声を出します。
NOBU先生が重要単語・熟語などを読み上げるので、後に続いてまねしてリピートします。
⑤ではNOBU先生が文や意味のかたまりで区切って英文を読みます。ここではシャドーイングではなく、英文テキストを読みながら、先生が言い終わった後に続いて声に出していきます。
⑥では英文テキストなしで、先生が言い終わった後に続いて英語を言います。
⑦ここでようやくシャドーイングに挑戦。英文を見ずに、先生の声の直後を追いかけて英語を声に出してまねします。
⑧これはNOBU先生は推奨はしてくれますが、実際には自分でその音声まで戻って聞く必要があります。
この点は一手間になりますが、先生の言うとおりやってみるのがおすすめです。
とても聞き取れるようになっているのが実感できるので、達成感あります。
最後の⑧以外はNOBU先生のリードに従ってレッスンを受けていきます。
子どもはNOBU先生の指示どおりに言われたことをやるだけでOKです。
実際に「つきっきり英検」シリーズを使った感想
我が家は英検3級受験〜準1級までこちらの教材を使用しました。
実際に「つきっきり英検」を使ってみて指摘しておきたいのは、特に2級以降の語彙については不足しているので、他の手段で補う必要があるということです。
子どもの場合はアプリを使うのがおすすめ。
英単語アプリの「mikan」や「でた単」を使うと英検に特化した語彙の勉強ができます。
それを除けば、「つきっきり英検」は本当に良くできた教材だと思います。
実際、こちらの教材で勉強を続けたうちの子のリスニングはずっと高得点。
リスニングのおかげで準1級まで合格することができたと言っても過言ではありません!
発音の良さについてもネイティブに驚かれたことがあります。
いわゆる日本人的なアクセントは皆無だと言われました。
机に向かって勉強する必要はないので、子どもはいつもベッドで寝転びながらやっていました。
それでくらいの気楽な感じでできるのがこのシリーズの良いところであり、勉強が続けられる秘訣なのかもしれません。
あとこの「つきっきり英検」シリーズは、NOBU先生が本当につきっきりでサポート、音声で全て解説してくれます。
ということは、親は何もしなくて良い!
他の教材だと親が採点したり解説したりする手間があるけど、「つきっきり英検」シリーズにはそれがないのです。
親が自分の子供に勉強を教えるのって難しいですよね。



どうしても感情が入ってしまって…
なので、NOBU先生に全てやっていただけるのは、親的に大変助かります。
その点も小学生の英検対策にこのシリーズをおすすめする理由の一つです。
子どもの英語力はアップ、親の手間はミニマムなので、この本には感謝しかありません。
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Z会「速読英単語」シリーズとは?
Z会の「速読英単語」シリーズもシャドーイングにおすすめの教材です。
このシリーズは単語帳にしては珍しく、比較的長い英文テキストを使い、その文脈の中で単語の意味を覚えていきます。
元は大学受験用の英単語対策本ですが、幅広い用途に対応すべく、特に改訂第8版からは英検準2級〜準1級に必要な範囲も視野にいれた構成になっています。
英文の中で単語を覚えることで定着率が高まり、また同時にテキストの読解力も上げられる様に配慮されています。
英文は大学入試頻出のテーマや有名私大で実際に出題されたもので、長すぎず短すぎない、読み物としてもおもしろいテキストとなっています。
もちろん、音声教材も用意されています。
本のページ右上にあるQRコードを読み込むと、webでストリーミング(もしくはダウンロード)できるので、リスニング対策にも使えるのが特徴です。
Z会「速読英単語」シリーズの使い方
「速読英単語」シリーズでは、英文テキスト用の音声教材がシャドーイングの教材になり、本の英文テキストをスクリプトとして使用します。
使い方はNOBU先生の「つきっきり英検」を参考に、我が家では以下の手順でやっていました。
- 英文テキストなしで本文の音声教材を聞く
- 英文テキストを見ながら本文の音声教材を聞く
- 英文テキストの日本語訳を黙読
- 単語と例文を音声教材に続いてシャドーイング(英語と日本語)
- テキストを見ながらシャドーイング
- テキストを見ないでシャドーイング
- 英文テキストなしで本文の音声教材を聞く
①本文の音声はアメリカ英語とイギリス英語から選ぶことができます。
英検はアメリカ英語がメインなので、アメリカ英語を選択しましょう。
まずは英文テキスト見ないで音声を聞いて、どれくらい理解できるか試してみます。
次は②英文テキストを見ながら音声教材をもう一度聞きます。聞き取れなかった部分の英文はここで確認しましょう。
そして③日本語訳を一読します。声に出す必要はありません。
④単語と例文の解説ページは本文の次のページ。
音声教材は新たにQRコードを読み込む必要があります。
英語日本語ともにお手本の音声に続いてシャドーイングします。
⑤もう一度英文テキストのページに戻ってQRコードを読み込みます。
英文テキストを見ながら教材の英語音声に続いてシャドーイングをします。
⑥次は英文テキストなしでシャドーイングします。
⑦最後に、英文テキストなしで音声を聞きます。
最初に比べるとグッと聞き取れるようになっているし、意味も取れるようになっているはずです。
NOBU先生がいないので自分で操作をする必要がありますが、小学校高学年であれば問題はないかと思います。
実際に「速読英単語」を使った感想
我が家では英検2級〜準1級の時に速読英単語の「必修編」と「上級編」を利用しました。
「つきっきり英検」が終わった後、シャドーイング用の教材を探していた時に、本屋さんでこちらの教材を見つけました。
自分が大学受験で利用していたので懐かしくて思わず手に取ったのですが、いまは音声教材もあるということがわかり、シャドーイング教材として採用することにしました。
良かったのは、子どもの速読力と語彙力がアップした点です。
これは本のタイトルが「速読英単語」なわけですから、本の趣旨からしたらむしろメインの効果だとも言えます。
あともう一点、テキストの内容が英検2級あたりから出てくる社会問題や医療や科学といったテーマを網羅しているのも好都合でした。
多くの小学生にとって、ニュースに出てくるようなこの種のトピックはあまり身近ではないでしょう。
例えば「上級編」には「光害と生態系」というテキストがありますが、ほとんどの小学生はそれについて考えたことすらないと思います。
でも英検では出題されてもおかしくないようなトピックですよね。
「速読英単語」シリーズを使うと、小学生には馴染みのないちょっと専門的な話題の英文テキストに慣れることができます。
英検2級以降はライティングやスピーキングでもこうしたテーマは出てきます。
速読英単語を使ったシャドーイングを通して語彙や言い回しを身につけておけると、また一歩合格に近づけるでしょう。
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英検に過去問は必須!
シャドーイングで英検対策をした場合でも、英検の過去問だけは必ずやるようにしましょう。
英検の出題形式に慣れることはとても重要です!
過去問の問題集も市販されていますが、英検の公式ページで直近3回分は無料で試すことができます。
問題と解答用紙をダウンロードして、時間の配分にも気をつけながら、本番さながらの緊張感を持ってやってみましょう。
英検公式サイトの過去問ページはこちら
まとめ:小学生にはシャドーイングを使った英検対策がおすすめ
シャドーイングは小学生の英検対策にとても効果があります!
お手本になる英語のモデル音声を聞きそれをマネることで、英語のインプットとアウトプットができます。
それにより、英検が求めるリスニング・スピーキング・リーディング・ライティング力の向上が見込めます。
子どもは机に向かって勉強しなくてもいいですし、親は採点や解説の手間がありません。
まずは英検に特化したシャドーイング教材「つきっきり英検」シリーズを活用し、英検の上位級を狙う時にはZ会の「速読英単語」シリーズも使うのがおすすめです。
英検対策にシャドーイングを取り入れて、効率的に英検合格を勝ち取りましょう!



